2011年10月29日土曜日

「Out of frameーパニック映画の現実ー」を開催

東京造形大学のCS-labという学生コミュニティー企画による、
「Out of frameーパニック映画の現実ー」を新・港村Dゾーンにて開催いたしました。

このイベントはゲストによる対談と平行して映像、音響、パフォーマンスが断続的に進行するという試みです。
これは今までのイベント形式にとらわれることなく、その場で起こるズレや揺らぎを呼び込むことで、映画のフレームの外に確かに広がる現実や災害、社会との関係を思考できないかと考え企画いたしました。
まず、対談にはメディアアーティストの沖啓介氏、社会学者の長谷正人氏、映画監督の諏訪敦彦氏の三氏にご登壇して頂き、パニックをキーワードに、20世紀における映画の位置づけと、そこから相互的に変革する社会や、『メトロポリス』をはじめとする映画的な想像と建築による現実化、また、映画が予期した未来がまた現実によって転倒するなど、領域を横断する話にまで至りました。
さらにパニック映画の断片から取り出された映像と音響、パフォーマンスは、新・港村内の建築物に映し出され、反響することで多重的な空間を生み出せたのではないかと思います
三氏のお話と映像、音響、新・港村のロケーションが混ぜ合わさり映画や建築などに広がった本企画。
来場してくださったみなさまの様々な「フレームの外」を少しでも想像する糧となったことを願います。

東京造形大学CS-Lab 田村基/坂本悠